写メ日記

松ノ内

2018/01/10 12:32:25

『善か悪 その中間は無い』

🎍新年初鑑賞 ザ・お正月映画 ✨

原作はあまりに有名ですが ワシ無教養なもので読んで無いけど結末 犯人は知ってる という妙な認知度でした w(リンドバーグ事件Googleりました)
観た後と読了後で感想が変わります。

原作の発表は1934、80年前の作品ながら未だに色々なメディアで取り上げられるだけあってストーリーの面白さは納得もの。
未読前
序盤のポワロの描写に尺を割いて後半の容疑者達の証言 種明かしが性急で台詞頼みだけど、チャーミングで人間味あるポワロに感情移入させる算段は良いですね、
ポワロの葛藤に重きが置かれていたようで、ミステリーというよりヒューマン群像劇に近いものを感じました。
読了後
筋書きは思いの外シンプルで驚いた。
ただミステリ部分、メッセージ部分を抽出した感じで 映画のようなポワロの内面に迫らず、そもそもキャラ設定がまるで違うし。

作品としては悲しくも優しい物語です。
復讐なら もっと違う方法の救いは無かったのか? とも思うが、やはり根が深い限り全ては上辺だけの癒しなんですね、
この1件で彼らは新しい負い目を作ってしまい苦悩する事に成ってしまうが
ポワロが何事も「善悪」で割り切ろうとするのも この禍根を残さない為でしょうか?
この結末はポワロにとっても苦渋の決断で 彼らと同等の負い目を共に背負ったのだと思います。
脇に込められた微かな人種差別への警鐘は ? すっ飛ばしての感想ですが 総じて良い作品でした ( でも 1974年 ルメット版のアルバート・フィニーのポワロが好きです)
同じ年頃の孫娘がいるワシは ハバード夫人の慟哭に 貰い泣きしそうになりました。(R・バコールに似てる)

ジョニデ(ラチェット氏)の不運は乗車前からバスでタイ・カッブ(タイラス・レイモンド・カッブ 1886‐1961 米 外野手
史上 最も偉大で最も嫌悪された破壊神の異名を持つ)と乗り合わせた事から始まっていたのでしょうね w
原作どおり「貴方の顔が嫌」といわれる台詞があって (笑)
ジョニデ、マフィア役するとき、ほんと
イヤな目付き するもの w

SWのレイちゃん、全くイメージ違う役でエレガントすぎ、
ペネロペは 無駄遣いすぎw
S・ポルーニンは喋ってるの初めて観たwバレエ踊ってるとこしか知らなかったし

ラストの演出 ダヴィンチの 最期の晩餐
を模した構図は舞台劇のようで面白いと思いました。

冒頭 エルサレムの 嘆きの壁 は、
リアルタイムな観客へ 監督から目配せでも あったのでしょうか?
次回は「ナイルに死す」に続くようでポワロが如何に 「灰色の脳細胞」 を駆使していくか楽しみです。

贅沢なキャスト、豪華な調度品、当時の衣装、 眼福の2時間でした。
夕日に染まるイスタンブール、 アヤソフィヤ 、バルカンの凍てつく 雪景色の中を 瀑進する列車の なんと美しいこと、
スクリーン映えする 東欧の冬景色が目に沁みるようです。




"MURDER ON THE ORIENT EXPRESS"
オリエント急行殺人事件
原作:アガサ・クリスティー
監督:ケネス・ブラナー
製作:リドリー・スコット